夢を見た。 ただ本を読んでいるだけの夢だった。 とてつもなく幸せに感じた。 目が覚めて、激しく苦しくなった。 本を読むための時間に 気付けば眠りこけている。 日記を書こうと手帳を開いても やっぱり眠りこけている。 疲れているんだな。 本を読もう。 強く心…
祭り
阿波踊りのパレードのディレクトをした。 祭りはいい。誰もが晴れやかな顔になる。 大人も子どもも、生き生きする。 親子が、夫婦が、恋人同士が、 みんな笑って、目を輝かして、 祭りを感じる。 人間は祭りをする為に生きているんだ。 そう、或る人が、沖縄で教えて
夜明け
久しぶりに夜が明けていくのを ずっと見ていた。 夜明けの街は、本当に優しい色をしている。 夜中、警告し続けてた信号機の毒々しい色灯りも 寂しげな街灯も、見分けのつかないガード脇の花も 古びた看板も、冷たい電柱も、真っ黒な電線も 白々とした夜明けの時間には
経歴
10日の間に6つの会社に行った。 6回履歴書なり登録用紙なりを書いた。 6人の人に自分の経歴を話した。 「会社員」はしたことがないけれど 我ながら呆れるほど、色んなことをやってきたもんだ。 「会社員」にならなくたって どうにかこうにか生きていけるような気
精肉
エロティックでグロテスクな言葉だと思う。 『精肉』 せいにく セイニク 仕事の終わりに、バックヤードで ふと、「カノン」という仏映画を思い出した。 かつて馬肉屋を営んでいた男が、刑務所から出所して 施設に入っていた娘と再会し、近親相姦に堕ちる。 冒頭の
げんかつぎ
精肉ステーキコーナーで 和牛VSオージービーフが売上を競っていた。 結果はオーストラリアの圧勝。 うむ。父の日にはみんな濠産牛ステーキを食べてるのだな。 W杯日本2戦目は、和牛を食べて応援しよう! みたいな粋な計らいは、どうやらないらしい。
肉を売る
正確にはタレを売った。 味見してもらって買ってもらう。 世に言うマネキンさんというやつです。 しかし。 なんでまあ、みんなあんなに 食べるかね。不思議だね。 大人はすぐには飛びつかない。 チラリと見ながら様子を伺ってる。 誰かが食べだすと一気に群がる。
交通量調査
去る六月某日。 予てより、いずれは通る道であろうと予感していた 「交通量調査」にトライした。 日頃の悪行が祟るのか、前日にギックリ腰を初体験。 因って、デンジャラスな24時間となる。 事前の説明会では、「その道のプロ」的な人や 「○○っス」が敬語だと思っ
時間泥棒
小学生の頃に「モモ」を読んで、 「ああ。大人って、なんて難儀なんだろう。」 知らないうちに『時間』を盗まれてしまうマヌケな大人に 私はきっと、ならないだろう・・・。 そんな風に自分の未来を想像しながら、 図書館のすみっこで、本を閉じたはずなのに。 時間が
面接
昨日書き上げた履歴書を持って、面接を受けた。 襟付きの服なんて着たのは久し振り。 おまけに妹のを黙って借りた。 おそらく自分よりも若い男性社員が、出迎えてくれる。 挨拶も早々、履歴書の提出を促された。 手渡した履歴書を見て、男性社員がやたらと頷いている・・・
履歴書
うん年ぶりに、履歴書を書いた。 職業柄、経歴を提出することはあっても、 所謂「履歴書」を書く機会がないまま社会人を続けてきた。 案外、書くことは変わってないんだなぁ・・・ マクドナルドで昼食を食べながら、書きかけの履歴書を見直す。 「好きな教科」って聞かれて