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高校時代の恩師がくださった一輪挿しに、
お気に入りの花屋で買ったピンクのダイアンサス(ナデシコ)とブルーのアスチルベを飾った。

暮らしを豊かに、と願ってくれる恩師の気持ちが、私の生活を支えてくれる。

けれど相方は、花には全く関心がない。

正確には、花を飾ることに関心がない、だ。
花の写真を撮ることは面白い様子だし、花々の違いを楽しむセンスもあると思う。
だけど、花屋で「好きな花」を選んで持ち帰るというのは大の苦手。

違いには敏感なのに、「好き・嫌い」で区分する思考が存在しない。
花だけでなく、ファッションも、料理も、人間も、何もかも。

だから、「どっちがいいと思う?」の問いは、彼にとって苦痛でしかない。
・・・わかっていても、ついつい聞いちゃうんだけど。

そんな彼でも、電気屋街や自転車専門店に行くと、イキイキしている。
電気部品や自転車部品の良し悪しは、数値に置き換えられるから選べるんだって。
・・・なるほど。

感覚的に、ニュアンスで、自分にとっての「好き」が非常にハッキリしている私の隣に、
数学的に、理にかなった、自分にとっての「適する」が非常に明確な彼が居ることの、
絶妙さ。

花屋の前で仏頂面して立っている彼を見ながら、
「無数に並ぶ電気部品や自転車部品の前で、絶句しちゃう私のあの感じなんだろうな」
と、想像すると、可笑しくなる。

それでも、私は電気屋も自転車屋も付き合うし、彼も花を買うことを咎めない。
それが、わたしたちの素敵な関係だと思う。



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