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Noism劇的舞踊vol.3「ラ・バヤデール―幻の国」を最前列中央で観る。

舞踊を観て、生まれて初めて涙が溢れた。
最初から最後まで口は開きっぱなし、手のひらを握りしめ、身を乗り出して観た。
興奮でクラクラする。

家で待つ相方に頼み込んで、明日ふたりでもう一度観ることに。
鼓動が乱れるようなグルグルするこの情動を、離れたところからもう一度、組み立て直してみたい。
舞踊を2度観るのも生まれて初めての経験。

このクオリティが4千円なのは、Noismが劇場専属団体だからか。
新潟は私が学生の頃から、劇場が熱かった。個と公をつなぐ劇場の重要性を改めて実感させられる。

芸術とは、破壊であり、構築であり、調和である。
バランスを大きく崩そうとしている現代に、何よりも必要なものではないかと改めて思う。

政治的社会活動に明け暮れる両親の背中を見ながら、
自分が悩み抜いてアートを選びとったあの初心に、
今夜の舞台は立ち戻らせてくれた。



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