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この静寂(しじま)のなかで 僕と一緒に 生きていこう

カテゴリ: 映画

映画『64-後編』鑑賞。 ・・・うむむ。正直な感想を述べて良いか躊躇する。 なるべくネタバレは避けるけど、これから観る方と、後編に大満足!な方は、 読み飛ばしてもらったほうが良いかも。 前編に描かれていた「広報官」としての三上の葛藤や構えが、あまりに感じ…
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悲しみの、怒りの、赦しの、喜びの、涙がいのちを震わせる。原作は、『半落ち』『クライマーズ・ハイ』など数々の傑作を生み出してきた横山秀夫の、600ページ超、登場人物総勢150名という超大作『64(ロクヨン)』。「週刊文春ミステリーベスト10」や「このミステリーがす…
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映画『髑髏城の七人~アオドクロ』鑑賞。 わたくしの大先輩(大阪芸大卒の意)であられる劇団☆新感線の舞台を映画化したシリーズ「ゲキ×シネ」2004年上演作品。 劇団☆新感線に、実は数年前まで全く興味がなかった。 リアリズムとか不条理とかオーソドックスなストレー…
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人生を変えてしまうような映画がある。私にとっては「カンタ!ティモール」がそうだ。自分の生きる在り方を根っこから揺さぶられる。魂が震える。何度観てもだ。4回目は大切なひとと一緒に。尊敬する女性と肩を並べて観た。東ティモールが独立を果たしたのは2002年。2…
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老いの末を描ききる残酷なまでに哀しくも愛しい秀逸なアニメーション。ジブリが一押しして公開前から評判高いスペインのアニメ映画。わたしはカンヌ・ベルリン・ゴヤの映画祭とは割と相性がいいので、ゴヤで賞を獲ったこの作品には期待を寄せていた。そして裏切られなかった…
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憎愛と贖罪が渾然一体と為りえた先になにが待つのか。昨日は、気づくと、映画館に向かって歩いていた。「愛憎劇」そんなもの観るつもりもなかったのに。わたしにはあまりに苦しく辛い2時間となった。舞台は夏。都会から離れた緑豊かな渓谷の近くにある、市営団地の一室に住…
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深く結びついた夫婦の縁(えにし)に落涙止まらず。<序幕(一場~三場) 下総行徳>諸国を売られ続けた酌婦お仲は追手から逃げるも、いきづまり身投げする。それを助けたのが、喧嘩沙汰で江戸を追われた博奕(ばくち)打ちの半太郎。お仲はどうせ体目当てに助けられたのだ…
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人生はいつも始まりの途中。淡く切ない愛のような物語。 チラシの印象からhappyな話かと思い込んでいたら、ズンと重たく胸にのしかかる作品で少しうろたえた。 同棲4年目の恋人と暮らすソフィーはケガをした猫を拾い、治療するためにシェルターに預け、1ヶ月後に飼うこと…
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情や倫理の入る余地のない「愛」を利怜なまでに淡々と描いた作品。 この映画は、ひと組の夫婦が、誰しもに訪れる可能性のある病と平等な老いと死に対し、如何に向き合ったかを追う、一編の優れたドキュメンタリーのようであった。無駄な感傷や無意味な芸術性は一切ない。善…
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何度でも観たい映画に、また出会ってしまった。 偉大なる女優、イングリッド・バーグマンの遺作。 スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン監督が、 公私ともにパートナーであったリヴ・ウルマンを娘役に配し、 実生活においても家族を捨てた経験のあるイングリッド…
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